イタリアの南の島。シチリアで開催されたクラシックカー・レース
GIRO DI SICILIA - TARGA FLORIO
ジーロ・ディ・シチリア ー タルガ・フロリオに
参加してきました。http://www.girodisicilia.it/
なんと!100周年記念のジーロ・ディ・シチリア。
このレースでパイロットとして参加されるお客さまが
日本からいらっしゃっていて、通訳・案内役でご一緒させていただくはずが、
相方のナビゲーターが必要ということになり、
話の流れから、ナビゲーター役も兼任することに。
じつは、わたし。
お恥ずかしいことに、日本の自動車免許はAT限定歴16年、
輝くGOLDペーパードライバー!
そんなんで、ナビとかできるんですか?大丈夫ですか?ってお尋ねしたら、レース開催側もOKと言ってくれているので、乗ってください。と言われ 、
そうなったら、好奇心のカタマリ性格、
ベストシーズンのシチリアを一周、なおかつクラッシックカーレース参加。
こんなに楽しそうな経験、そうそうチャンスはないだろうということで、
6月5日、ミラノからパレルモ行きの飛行機に搭乗。
パレルモ到着! |
今回のレースは4日間。
出場カーは50〜60台。
最も古い車で1911年のものから、1975年の車が勢揃い。
イギリスから参加の
1911年のSCAT TYPE C RACER
骨董品の域ですね。
左:総勢50台ものクラシックカーが広場に一同に並ぶ眺めは最高です。
右:わがチームの1955年のTRIUMPH
1日目は、シチリア北西のパレルモを出て、シチリアの西側のマルサラの街まで。
マルサラの塩田 |
ランチのビュッフェはシチリア名物料理盛りだくさん! |
ディナーは毎晩、他の参加者と円卓でワイワイ。 |
世界遺産の遺跡アグリジェントを車窓から眺めつつ、
ランチスポットのカルタニッセータまで一気に約400KMを走行。
クッションないと、腰ガタガタです。笑
アグリジェントの遺跡 |
カルタニッセータのランチのあとデザートCUDDURUNA。
揚げパンみたいなお菓子が、ふわふわドーナツみたいで、
美味しいヤミツキ!
ランチの後は、また350KMを走行。
エンナ、ピアッツァ・アルメリーナ、ラグーザを通過して、
2日目のゴールのモディカの街に到着。
モディカでは、有名なモディカのチョコをお土産にいただきました!
モディカの夕刻 |
でも、クラシックカーレースのルートは、綺麗な沿岸の道や、
内陸の遺跡のある街を通ったり、
観光要素的な見せ場!
も組み込んであるので、1日の走行距離が700KMを越えたりするんですね。今回はレースがメインなので、もっぱら車窓観光でしたが、
やっぱりもう一度、ちゃんとゆっくり訪れたい街がたくさんありました。
さて、肝心のお仕事のナビゲーション。
イタリア語のアシスタントは当然のことですが、
このルートブックを見ながら、 パイロットに道の指示をします。
イタリアの田舎道、高速道路の出口など、
間違えるとホント大変。(汗) |
レース中には、タイム管理があって、
スタートから何時間後にゴールに到着というルールがあるので、
そのタイムを見ながら、早すぎてもだめ、
できればゴールタイムきっかりに到着を目指します。
そして、レースでもっとも大事な競技が、タイムアタック。
レースのルートの最中にタイム計測ポイントが設置されていて、
規定の距離を決まった時間で走るもの。たとえば500Mを規定の秒数きっちりで、連続して8区間走るなど。
時速でいえば、まったく早くありませんが、
いかに精密に時間通りにゴールポイントにタッチするか。
0コンマ0秒の世界の戦いです。
熟練のパイロットさんは、プロ並みの計測器を使用して、血眼で争っています。
その、タイムキープのアシスタントもナビゲータのお仕事です。
透明で真っ青な海沿いの街でフォト休憩。 ほかの参加者と一緒に。 |
GIOSA MAREAのホテルからの眺め |
6月のシチリアのキラッキラの太陽と海とおいしい料理と、
TRIUMPHから眺める景色を満喫しました。
レース競技の順位は、我がチーム、日本からのパイロットさんも
イタリア初出場 で21位。ほぼ真ん中ですね。
クラシックカーレースというのは、
ただガムシャラに車の早さを競うのではなく、
好きな車で、綺麗な景色のなかを駆け巡り、
地元のおいしい料理とワインと、土地の文化、歴史を感じ、
世界から参加するたくさんのひとたちとの交流を楽しむ。
社交的なお遊びであり、新たな旅の楽しみ方。
もちろん、タイムアタックの時は真剣勝負ですよ。
日本からの参加者ももっと増えるといいな〜。