10 9月 2012

濃厚な夏休みのあとはサッパリと。。。モデナのお酢のお話。

こんにちは!

ヴェネツィア、ドロミテクラッシックカーレース、マラネッロFerrari聖地巡礼と
濃厚な10日間のあと、1日あけて、またブレシアのレース参加と、
車まみれな日々をすごしておりました。

そんなわけで、今日はさっぱりした話題を。

『お酢』です。

Frerrari本社のあるマラネッロは、
モデナから車で15分ほどの場所です。
今年、震災があったことで、ご存知かもしれませんが、
もともとは、モデナは、バルサミコ酢でも有名。




この近辺には、ボロニエーゼ(ミートソース)のパスタで有名なボローニャ。
生ハムや、パルミジャーノ・レッジャーノチーズで有名なパルマ、
などなど、イタリアの至高の美食産地とも言えるでしょう。

Ferrari見学を終え、われらが向かったのは、
ACETAIO(アチェタイオ)。
つまり、お酢醸造所です。

MALPIGHI(マルピーギ)というブランドで、
モデナの中心からすこし離れたところにある、由緒ある建物。
お酢をつくる屋根裏部屋に案内していただいて、
家族代々受け継がれる、樽も見せていただきました。

マルピーギケ家で受け継がれる樽
チャーミングなシニョーラの説明も興味ぶかい

このマルピーギさんのバルサミコ酢、
オリジナルレシピの商品も多く、
はじめて見つけたのが、
白いぶどうのバルサミコ♪
モデナに住んでいるイタリア人ですら、
見たこと無いというくらいの
レアなモノ。




肩こり系のこのボトルデザインも憎い!
白バルサミコ2本購入


右の透明感の強い方が、若いお酢。
すこし琥珀かかっているものは、熟成されたもの。
コクが違いますね。

普通の黒いバルサミコよりも甘みがつよく、さらりとしているので、
お魚とかサラダにかけて、いただくのがおススメ。

黒いバルサミコも、味見をさせていただいた50年もの熟成は
非常に濃厚で、とろりとした食感と、
味わいが、お酢というよりも、コクのあるリキュールソースの味わいでした。
お値段もソレナリに高いです。


ここで注釈!!!!

通常スーパーで売っている、バルサミコ酢は、
Balsamico di Modena モデナのバルサミコ
と書いているものの、
近年は、製産地が、イタリアではなく、他国のものもたくさんあります。
で、便詰めだけモデナで行って、モデナのバルサミコと称しているものが多数。

ホンモノのモデナ産は、
Aceto di Balsamico tradizionale di Modena DOP
モデナの伝統的バルサミコ DOP(保護原産地呼称)というのが
エティケットに印刷されているはずです。

味わいがあきらかに違うので、要チェックポイントです。
お忘れなく。





もうひとつのバルサミコ酢も、ヒストリー豊かなもの。
こちらは、Ferrariの内装を家族代々で受け持つSCHEDONIファミリーのお酢。
(どうやらこのあたりの、良家の屋根裏には、
バルサミコ樽が潜んでいるようです)



SCHEDONI家の屋根裏はシューミも訪れました

絶品のバルサミコを試食♪

ミハエル・シューマッハも訪れ、お酢になんてまったく興味の無い彼に、
味見をさせたら、3時間も醸造所にいてしまったそうです。笑
モデナのバルサミコのコンクールで1位も獲得したもの。
ただし、生産量が非常にすくないので、非売品なのがザンネンです。

シューマッハにクリスマスプレゼントに1本お送りしたら、
お返しにとどいたのが、
シューマッハのヘルメット


どれだけ、美味で貴重なものなのかが、計り知れるエピソードです。

イタリアの家族の歴史と、濃厚なバルサミコの味わい。
時間の流れの重厚さを感じるバルサミコ案内になりました。