ヴェネツィア、ドロミテクラッシックカーレース、マラネッロFerrari聖地巡礼と
濃厚な10日間のあと、1日あけて、またブレシアのレース参加と、
車まみれな日々をすごしておりました。
そんなわけで、今日はさっぱりした話題を。
『お酢』です。
Frerrari本社のあるマラネッロは、
モデナから車で15分ほどの場所です。
今年、震災があったことで、ご存知かもしれませんが、
もともとは、モデナは、バルサミコ酢でも有名。
この近辺には、ボロニエーゼ(ミートソース)のパスタで有名なボローニャ。
生ハムや、パルミジャーノ・レッジャーノチーズで有名なパルマ、
などなど、イタリアの至高の美食産地とも言えるでしょう。
Ferrari見学を終え、われらが向かったのは、
ACETAIO(アチェタイオ)。
つまり、お酢醸造所です。
MALPIGHI(マルピーギ)というブランドで、
モデナの中心からすこし離れたところにある、由緒ある建物。
お酢をつくる屋根裏部屋に案内していただいて、
家族代々受け継がれる、樽も見せていただきました。
| マルピーギケ家で受け継がれる樽 |
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| チャーミングなシニョーラの説明も興味ぶかい |
このマルピーギさんのバルサミコ酢、
オリジナルレシピの商品も多く、
はじめて見つけたのが、
白いぶどうのバルサミコ♪
モデナに住んでいるイタリア人ですら、
見たこと無いというくらいの
レアなモノ。
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| 肩こり系のこのボトルデザインも憎い! 白バルサミコ2本購入 |
右の透明感の強い方が、若いお酢。
すこし琥珀かかっているものは、熟成されたもの。
コクが違いますね。
普通の黒いバルサミコよりも甘みがつよく、さらりとしているので、
お魚とかサラダにかけて、いただくのがおススメ。
黒いバルサミコも、味見をさせていただいた50年もの熟成は
非常に濃厚で、とろりとした食感と、
味わいが、お酢というよりも、コクのあるリキュールソースの味わいでした。
お値段もソレナリに高いです。
ここで注釈!!!!
通常スーパーで売っている、バルサミコ酢は、
Balsamico di Modena モデナのバルサミコ
と書いているものの、
近年は、製産地が、イタリアではなく、他国のものもたくさんあります。
で、便詰めだけモデナで行って、モデナのバルサミコと称しているものが多数。
ホンモノのモデナ産は、
Aceto di Balsamico tradizionale di Modena DOP
モデナの伝統的バルサミコ DOP(保護原産地呼称)というのが
エティケットに印刷されているはずです。
味わいがあきらかに違うので、要チェックポイントです。
お忘れなく。
もうひとつのバルサミコ酢も、ヒストリー豊かなもの。
こちらは、Ferrariの内装を家族代々で受け持つSCHEDONIファミリーのお酢。
(どうやらこのあたりの、良家の屋根裏には、
バルサミコ樽が潜んでいるようです)
| SCHEDONI家の屋根裏はシューミも訪れました |
| 絶品のバルサミコを試食♪ |
ミハエル・シューマッハも訪れ、お酢になんてまったく興味の無い彼に、
味見をさせたら、3時間も醸造所にいてしまったそうです。笑
モデナのバルサミコのコンクールで1位も獲得したもの。
ただし、生産量が非常にすくないので、非売品なのがザンネンです。
シューマッハにクリスマスプレゼントに1本お送りしたら、
お返しにとどいたのが、
シューマッハのヘルメット。
どれだけ、美味で貴重なものなのかが、計り知れるエピソードです。
イタリアの家族の歴史と、濃厚なバルサミコの味わい。
時間の流れの重厚さを感じるバルサミコ案内になりました。

